こんにちは、シータケです。
今回は「【添加物】マクドナルドのハンバーガーの添加物の危険性について解説」というテーマでご説明していきます。
私は食品工場の品質保証課や、商品開発にも携わっている中で数々の添加物について学んで実際に製品に配合することで使用してきました。
私自身は添加物を摂取してしまうことに対して開き直っている部分はありますが、私の「子供」に対しては慎重に判断して食材を選んでいます。
幼少期は成長期で食品からの栄養吸収が盛んであること、この先人生が長いことを考えるとリスクは避けたいものですよね。
前段が長くなりましたが、このことを踏まえた上で、最初に本日の結論ですが、マックシェイクに色々と添加物が入っていることがわかりましたので、そのリスクと危険性について解説していきたいと思います。
はじめに
みなさん子供ってごはんなかなか食べてくれないと思いますが、なぜかマクドナルドはすごく好きで、ハンバーガーやらナゲットやら体に悪そうなもの(笑)ばかり好きなんですよね。
飲み物もオレンジジュースに始まり、最近はコーラにはまっていましたが、コーラが体によくなさそうということに気付いて、辞めさせました。
やめさせたときに「じゃあマックシェイクは」ということになって、当時は特に断る理由もなかったのでマックシェイクを飲ませたところ気に入ってしまったようで、マックシェイク中毒のようになっています。
そこで、マックシェイクに入っている原料が気になったので調べたところ、やはり日本のホームページには大した情報は乗っておらず、特に添加物の情報は皆無でした。(リンク)
そこで今回も、アメリカのマクドナルドのホームページを見てどんな原料が入っているのか確認していきたいと思います(リンク)。
マクドナルドはグローバル戦略の中で、主要製品については同じ品位になるように管理されていますので、添加物の使用状況も踏まえて参考になることは間違いありません。
ではさっそくですが、確認していきましょう。
マックシェイクの原材料一覧
アメリカのマクドナルドのホームページによれば、以下の通りでした。黄色く塗ったところが一般的には食品添加物と呼ばれているものです。
和訳すると…
原材料:牛乳、砂糖、クリーム、コーンシロップ、天然香料、グリセリン脂肪酸エステル、セルロースガム、グアーガム、カラギーナン、ビタミンA といった形になります。
ちなみにクリームはFDAのサイトの情報を調べると、以下の文言が出てくることから、日本と同様にいわゆる「クリーム(生クリーム)」に相当するのかなといった感じです。
「Cream means the liquid milk product high in fat separated from milk」
では、それぞれの添加物についてみていきます。
天然香料 Natural Flavor
私見にはなりますが、香料の類は「天然」であれば特に問題ないと考えています。たとえば「着色料」の類だと本来食品として食べないようなものから色素を抽出していたりするので、たとえ天然であっても毒性があることが後から発覚したりしますが、「天然香料」はそもそも昔から食べている食品から抽出している成分であることが多いので、安全性は基本的に高いのです。
ただ、日本の食品は表示には「香料」としか表記されないことが多いので、「天然香料」なのか「合成香料」なのか見分けがつかないですよね。これは、気になる方はメーカーに問い合わせれば教えてくれることもあるので、聞いてみてもいいかもしれません。
少し話がそれますが、みなさんこんな風に思っていませんか?
「天然香料は天然の食品から香りを抽出した香料である」
「合成香料は科学的に合成した香料である」
これは、実際に間違っていないです。皆様正解です。
ただ、この二つの天然と合成の間に属する香料も存在しているんです。
「天然香料の成分を化学的に合成して作られた香料」という存在です。これは香料業界ではNI(ネイチャーアイデンティカル」と呼ばれています。直訳すると「天然と同じ」つまり「天然成分と同一である」という意味です。
日本においてはこのNIについては「合成香料」のくくりになりますが、アメリカにおいては「天然香料」に入ります。国によってNIをどのように捉えるかは違ってきます。原料のもとをたどると石油などの資源に由来していて、食品ではないので少し気持ちが悪いですが、特に毒性はないのでいずれにしても深く気にする必要は無いでしょう。
では次にグリセリン脂肪酸エステルについてみていきます。
グリセリン脂肪酸エステル
グリセリン脂肪酸エステルも基本的には安全な類の添加物と考えています。
グリセリン脂肪酸エステルはいわゆる乳化剤で、「アイスクリームにはだいたい入ってるやつ」と考えてください。アイスクリームは「水分、脂肪分、気泡」が絶妙に混ざり合って凍っているにも拘わらず、あの滑らかなくちどけを実現している複雑な「乳化物」なんです。その肝となっているこの「グリセリン脂肪酸エステル」の乳化剤は必ずといっていいほど入っています。
そもそも食品に含まれている油の9割以上は「中性脂質」と言われていますが、この中性脂質もほとんどがグリセリンに3つの脂肪酸がエステル結合したもの(トリグリセリド)で、「グリセリン脂肪酸エステル」に広義の意味で含まれます。(参考:日本獣医生命科学大学 リンク)
実際にはこの「脂肪酸」についていろいろな種類があって、体にいいとか悪いとかいろんな話がありますが、総じて「気にする必要なし」と考えます。
そもそも食品添加物は安全性の試験が実施されたうえで、添加物として認可されているという前提もありますが、さらに追加でご説明すると、みなさんが生まれてからたくさん食べてきたスーパーに売っているほとんどのアイスにこのグリセリン脂肪酸エステルは入っていて、健康危害は起きていないんです。
何か毒性があれば「紅麹色素」のように健康被害にあった人が続出しますよね。したがって、少し結果論のような説明順序で雑かもしれませんが、安心して食べてもらっていいと考えます。
では次にセルロースガムについてみていきます。
セルロースガム
セルロースは植物の細胞壁の構成成分で、どんな植物、どんな野菜にも含まれている成分であるため安全な物質としれ知られていますが、これは「セルロースガム」で「セルロース」ではありません。
セルロースガムは「CMC(カルボキシルメチルセルロース)」の略で、セルロースに化学的にいろいろと修飾して別の物質に作り替えたものです。
マックシェイクのような泡を含む乳化物を安定化させるために配合することがありますので、立派な食品添加物と考えた方がいいでしょう。
ただ、セルロースガム(CMC)は分解されて体内に取り込まれないことがわかっており、その安全性評価においても問題がなかったので、基本的には安全と考えていいでしょう。
では次にグアーガムについてみていきます。
グアーガム
結論としては、安全な食品添加物なので、特に危害性については気にする必要は無いと考えられるでしょう。
グアーガムはインドやパキスタン地方で古くから栽培されているグアー豆から抽出された増粘多糖類です。日本はもちろん、FDA(アメリカ食品医薬局)も安全性を認めていて、グアーガムは世界中で使用されています。
また日本では特定保健用食品の関与成分(特定機能成分)として認められており、いわゆる食物繊維として腸の働きを整える成分として認可が下りています。人で機能を発揮する1日の摂取量は5g程度としています。 一般的に食品添加物として食品に使用されている量であれば問題ないでしょう。
今回、マックシェイクに配合されている目的は、もったりとした独特の触感と粘度を出すために配合されていると想定されます。
ではつぎにカラギーナンについてみていきます。
カラギーナン
カラギーナンは天然に存在する海藻(紅藻類)から抽出され、とろみをつけたゼリーを固めたりするために「増粘多糖類」として世の中一般的にたくさん使われています。
古くから「安全」と考えられてきましたが、実は、近年その考えが怪しむ声が多々上がっている状況です。
なんでも、カラギーナン自体には発がん性がないものの、カラギーナンを喫食した後に「腸内で特定の微生物に分解されると、その分解物に発がん性がある」ということがわかってきているそうです。
(詳細は名古屋生活クラブのサイトを参照)
したがって、国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)によれば、カラギーナンはグループ2B(人に対して発がん性の可能性がある)に分類されています。
カラギーナンはマックシェイクの水分、脂肪分、気泡を安定化させるために添加されていると考えられる天然の添加物ですが、その安全性は未だ計り知れない部分があるため、大人が食べるならまだしも子供に日常的に食べさせるには少しリスクがあると感じました。
おすすめのアイスクリーム
マックシェイクではありませんが、無添加のアイスが世の中にはありますので、おすすめのものをご紹介しておきます!!
マクドナルドのハンバーガーを買ったうえで、シェイクは買わずにこちらを家に常備しておいて食べてはどうでしょうか。
完全無添加で自然放牧、ノンホモジナイズの天然の生乳を使用したアイスなので、アイスクリーム本来のおいしさを味わうことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「マックシェイクは避けた方がいい」ということで、あくまで個人的な見解ですので異論はある方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
外食産業がどのような添加物を使用しているのか気になりますが、それを知る術はほとんどありません。
アメリカは情報開示が進んでいるので、今回のように調査することが可能でした。
ほかにも気になる情報があればお調べしますので、ぜひぜひご連絡くださいね。
本日は以上です。
さようなら!!
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