おはようございます!シータケ@食品工場です。
今日は表題の記事について解説していきます。
ネズミが食品工場に発生することは極めてリスクが高いと考えられますが、では何がリスクか?と聞かれると意外と答えられない方々が多いのではないでしょうか。
この記事を読むことで、ネズミの危険性とその対処方法について理解することができます。
食品の製造について理解を深めていただいて今後商品を選ぶ際の参考になれば幸いです。
結論
まず、結論ですが、ネズミは以下の2点の理由でリスクが高く、危険な生き物であると言えます。
①不衛生で食中毒の原因となる
➁火事・停電を起こす原因となる
それぞれ違ったリスクを兼ね揃えていて、防虫防鼠の中ではTOPの優先度で防ぐことが求められています。詳細に説明していきます。
①不衛生で食中毒を起こすリスクがある
ネズミはサルモネラ菌、チフス菌、広東住血線虫、その他様々な感染性の細菌、ウイルス、寄生虫などを多数保持しているため、食品工場でネズミが忍び込んで商品などをかじった場合、それを食べたお客様が食中毒になる可能性があります。
また、どこでも糞をするため、それが商品に混入した場合、食中毒になるうえにお客様に糞を食べさせるという最悪の事態が発生します。
万が一にもこんなことを起こしてはいけませんが、ネズミは嗅覚が良く食品をもとめて積極的に動き回るため絶対に工場の中に侵入させてはいけません。
➁火事・停電を起こすリスクがある
ネズミはその性質上いろいろなものをかじります。かじって食べれるか様子を見ているのですが、その結果、電気配線を切って停電を起こしたり、キュービクルに忍び込んで工場全体を停電させてたり、関電して火事を引き起こしたりします。
食中毒もかなり危険であることがわかりますが、工場が火事や停電を起こすリスクにもなりますので、非常に危険です。
万が一工火事が起きれば従業員の命が危険にさらされますし、当然製品の供給責任も全うできず、会社としての信頼度は極めて低くなります。
どこから侵入するか
ネズミの侵入経路は色々ありますが、一例として以下があげられます。
屋上から侵入してくる
ネズミは家屋や工場の壁にある配管やパイプをよじ登ることができます。したがって、容易に屋上に行くことが知られています。
屋上には排気ダクトや、エレベーターのケーブルがあって工場の内部に一気に侵入できる経路がたくさんありますが、通常はネズミが屋上まで登ってくることを想定していないため、屋上のネズミ対策は不十分であるケースが多いです。
したがって、意外と屋上からネズミが出入りしているってケースが多いのが現状です。
正面突破して侵入してくる
ネズミって意外とジャンプ力があるんで、ちょっとした階段ならジャンプして登ってきます。ジャンプして登った先に隙間があるとそこから侵入してきます。
株式会社スピナのサイトより リンク
ラットサインとは
ネズミが頻繁に出入りしている場所には「ラットサイン」があります。
これはネズミが存在した痕跡のことで、「糞」や「足跡」のことを指すことが多いです。
ネズミによる事故を無くすために
隙間という隙間を埋めよう
ネズミは隙間から侵入してきます。ネズミの侵入を防ぐ「カプサイシン入りのパテ」が市販されていますので、こちらを使って侵入を防ぎましょう!!
みなさんのご自宅のエアコンの吸気口もこんなパテでうまってますよね?
テクネットプロの紹介写真より
ネズミがいるか、いないかモニタリングしよう
ネズミがはたして加工場の中に入り込んでいるのかモニタリングする方法があります。それはあえてネズミの「餌」を設置することで、この餌がかじられた形跡があるかモニタリングする方法です。
ネズミがいた場合は餌が無くなっていたり、崩れたりしています。
ネズミの餌を仕掛ける容器をベイトボックスといい、この中に餌を設置して定期的に点検することで存在を確認していきます。
餌はひまわりの種とか、ナッツ系を使うこともあります。
加工場の中の場合はネズミが餌をどこに持ち出すかわかりませんので、ナッツやひまわりの種などを餌として設置してモニタリングすることが多いです。
加工場の外であれば、独餌をつかって殺すのも手段の一つだと思います。
ネズミがいたら捕まえて殺そう
ネズミがいることがベイトボックスや、ラットサインで分かったら、捕獲して殺す必要があります。上記の毒餌を使用することもあれば、加工場の中で毒餌を使うのは危険なので、粘着シートを使ってとらえることも手段です。
ネズミは壁沿いを走りますので、壁沿いに設置しましょう。
また、ラットサインがあっていつも通る道がはっきりしている場合はその道に設置するのが効果的です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
食品工場にネズミがいるということの危険性や、万が一ネズミが存在することが分かったときの対処について説明させていただきました。
ネズミがいない工場で、衛生的な食品を作っていきましょう!!
もしネズミのことを「かわいいからいいじゃないの~」と軽く見ている従業員がいたら、今回の記事を見せてその危険性を伝えてください。
今日は以上です、さよなら!!
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