こんにちは、シータケです。
今回は「【添加物】ラーメン二郎の添加物の危険性について解説」というテーマでご説明していきます。
私は食品工場の品質保証課や、商品開発にも携わっている中で数々の添加物について学んで実際に製品に配合することで使用してきました。
私自身は添加物を摂取してしまうことに対して開き直っている部分はありますが、安全性についてはよく学んで使用しており、特に家族に食品を選ぶ場合にはその知識をベースに慎重に食材を選んでいます。
「添加物」は過去にも認可された後に毒性が明らかになるケースもあることから、科学的なデータが乏しい物については避けるべきと考えています。(一例、アカネ色素 リンク)
特にこのケースは天然色素でしたが、発がん性があるということで、「天然だから安全」というわけでもないことはよく理解しておくべきです。最近の紅麹の問題も同様と考えています。
前段が長くなりましたが、このことを踏まえた上で、最初に本日の結論ですが、ラーメン二郎のスープには「グルタミン酸ナトリウム」が大量に入っていますが、特に健康上の問題は無いと考えています。
ただし、いわゆるジロリアンのレベルで日常的に食べる場合は味覚の発達などに影響がある場合もありますので、食べすぎは注意が必要です。
本日は私見にはなりますが、この結論について解説していきます。
ラーメン二郎とは
以下のような大盛りのラーメンを提供しているラーメンチェーン店で、コアなファンが根付いており、「ジロリアン」と呼ばれている。また、二郎の名ではないが似たようなラーメンを提供している店も多く、これらの店は「二郎インスパイア」と呼ばれることもあります。
ラーメン自体は極太の麺、豚骨醤油のスープ、大盛りのゆで野菜(キャベツともやし)、岩のようなチャーシュー、生のにんにくから構成されるものが一般的です。
二郎は栄養に偏りがあるため「体に悪い」という説と、野菜がたくさん取れるため「体に良い」という説がありますが、今回は「添加物」という目線で健康危害があるのか確認していきます。
二郎に入ってる添加物
麺
二郎の麺は「オーション」という日清製粉の強力粉に食塩、水、かんすいなどを添加して作っています。とても太麺でごわごわしており、食べ応えのある麺ですが、原材料は特殊なものは使っていませんので心配する必要は無いと感じました。
具材(野菜、豚肉など)
具材で気になるのは野菜です。特に気になるのは農薬ですが、二郎の野菜はほとんどが「もやし」でごくわずかに「キャベツ」が入っている程度です。もやしは水耕栽培で無農薬で栽培されることが多く通常の野菜よりも安全性が高いと言えます。また、もやしもキャベツも一度ゆでてからトッピングされることも考えると極めて安全性は高いと考えられるでしょう。
スープ
二郎のスープはとんこつをベースにした醤油味のスープですが、大量の「グルタミン酸ソーダ」が入っています。
二郎の店舗に入ると原料が無造作に置かれているところを目にすることも多いのではないでしょうか。その中に25kgの荷姿の「グルエース」が置いてあるのを何度も見たことがあります。
グルエースは「三菱ライフサイエンス」という会社の商品名で、添加物の物質としては「グルタミン酸ナトリウム」という物質です。これは、一般的にはうま味調味料として知られています。
二郎に入っている唯一の添加物は「グルタミン酸ナトリウム」だということがわかったので、次にこの添加物についてさらに確認していきます。
グルタミン酸ナトリウムとは何か
グルタミン酸ナトリウムは、アミノ酸の一種で昆布のうま味成分です。日本では古来から乾燥させた昆布で出汁をとってきたと思いますが、昆布の表面に白い粉がついているのを見たことは無いでしょうか。
その白い粉がまさに「グルタミン酸ナトリウム」でうま味成分なのです。
一般的に添加物として流通しているグルタミン酸ナトリウムは、昆布から抽出されたものではなく、微生物の発酵で製造しています。原料はさとうきびからとれる糖蜜やでんぷんを利用しています。
昔から日本では摂取されてきた成分であり、添加物としての安全性評価でも問題がないことが確認されていますので、非常に安全な部類の添加物であると言えます。
しかし一方で「化学調味料」というネーミングで避けられている側面もあります。これは背景に過去に「中華料理店症候群」という症状がアメリカで問題になったことがあるからです。
中華料理店症候群とは何か
1960年代に中華料理を食べたアメリカ人が食後に、眠気、顔面の紅潮、掻痒感、頭痛、体の痺れ、軽度の背中の無感覚などの症状を訴えたことがきっかけとなりました。「中華料理店症候群」という呼び名は、グルタミン酸ナトリウムがアメリカの中華料理でよく使用されていたためにこのような呼び名になりました。
1968年にこれらの症状が「中華料理店症候群」として医学論文雑誌に記事が掲載されました。また同年に、The New York Times(新聞)に「’Chinese Restaurant Syndrome’ Puzzles Doctors」という記事が掲載され、認知されることになりました。1969年には、科学雑誌に、グルタミン酸ナトリウムを注入したマウスの脳に障害が見られるという内容の論文が掲載されました。しかしながら、経口摂取と注射は医学的にまったく状況がことなりますので、喫食した際に毒性を示すようなデータは未だにありません。
現在もアメリカではこのような風潮があり、non-MSG(グルタミン酸ナトリウム無添加)などの製品が多く流通していますが、毒性を示すような科学的なデータは存在せず、むしろ無毒であるというデータはそろっていることからも、特に健康危害を与える添加物ではないと私は考えています。
リンク(詳細はリンク先のウィキペディアの記事を参照)
健康危害以外のリスク
ただし、よく注意しないといけないのは、「健康危害以外のリスク」についてです。
行き過ぎたうま味調味料の過剰摂取は「味覚」を鈍らせたり、感覚を狂わせる可能性があります。
このストレスにあふれる現代社会において、とにかく味は濃いものが好まれるようになってきており、二郎のように行き過ぎた濃い味付けの食品を常日頃から食べ続けるのは味覚の感覚や、味覚の発達に異常をきたす可能性があるということです。
本来うま味は繊細なもので、昆布の表面にあるわずかなグルタミン酸ナトリウムや、鰹節からとれるわずかなイノシン酸などを通じて料理の奥深さを感じていたはずです。
大量のうまみ調味料を日常的に摂取するとそれが普通になり、家庭での手料理などにもうま味調味料を大量に入れないと満足できない脳になってしまう可能性もあるということです。
大人ならまだしも、発達中の子供に与える食事はよく考えなければなりません。
たまに食べるレベルであればいいと思いますが、日常的な食事にはしないように注意しましょう。
家で食べれるおすすめの二郎
家で食べれるおすすめの二郎系ラーメンもあるので、この記事を読んで食べてみたくなった方はチャレンジしてみてください!!
まとめ
いかがだったでしょうか。
私も二郎を食べたことがあるので、そのおいしさはわかっているつもりです。
なんとなく体に悪いイメージがありますが、特に添加物の目線から考えると大きなリスクは無いのかなと思っています。
ただし、塩分がとても多いのでスープを全部飲んだりするのはやめておきましょう。また、まだ成人していないような子供が日常的に食べていると味覚がおかしくなってしまう可能性があるので、日常的に食べるのは避けるように注意しましょう。
たまに食べるご褒美的な位置づけがちょうどいいのかもしれませんね。
本日は以上です。
さようなら!!
コメント