こんにちは、シータケです。
今回は「【添加物】ベビーフードに含まれる添加物の危険性について解説」というテーマでご説明していきます。
私は食品工場の品質保証課や、商品開発にも携わっている中で数々の添加物について学んで実際に製品に配合することで使用してきました。
私自身は添加物を摂取してしまうことに対して開き直っている部分はありますが、安全性についてはよく学んで使用しており、特に家族に食品を選ぶ場合にはその知識をベースに慎重に食材を選んでいます。
「添加物」は過去にも認可された後に毒性が明らかになるケースもあることから、科学的なデータが乏しい物については避けるべきと考えています。(一例、アカネ色素 リンク)
特にこのケースは天然色素でしたが、発がん性があるということで、「天然だから安全」というわけでもないことはよく理解しておくべきです。最近の紅麹の問題も同様と考えています。
前段が長くなりましたが、このことを踏まえた上で、最初に本日の結論ですが、「加工でんぷん」が入っているベビーフードは避けたほうが良い考えています。
本日は私見にはなりますが、この結論について解説していきます。
そもそもベビーフードとは
ベビーフードとはみなさんが一般的にイメージしている食品でほぼ間違いないですが、日本ベビーフード協議会のサイトによれば、ベビーフードとは、「赤ちゃんの離乳を手助けする目的で市販されている加工食品のことを言います。」
今回は特に、1歳前後で食べるレトルトのベビーフードを対象に、その安全性について確認していきます。
ベビーフードに入っている添加物
日本においてベビーフードに添加することができる食品添加物は決まりがあって、なんでも添加していいわけではありません。
こちらも同様に日本ベビーフード協議会のサイトから引用すると、以下のような資料があります。(詳細はこちらを参照:リンク)
食品添加物として添加していいものは極めて少ない種類に限定されています。この中でも加工でんぷんは一応許可されていますが、5%以上はいれることが禁じられていることがわかります。なぜ5%に限定されているのか、これは欧州の実績を参考しているようですが、具体的な数値の根拠は無いようです。
加工でんぷんとは何か
みなさん「加工でんぷん」はその名前的に食品と思っているかもしれませんが、「食品の澱粉を化学物質で処理して構造を変化させた食品添加物である」ということをご存じでしょうか。
たとえば片栗粉なども澱粉の一種ですが、水に溶いて加熱するととろみがついて食品に適度な粘性を付与することができますよね。ただ、これは加熱して数時間に限られる現象で、冷蔵庫で保管したりすると粘性が失われてしまった経験などもあるのではないでしょうか。
加工でんぷんはこのような変化が起きずに何か月間も長時間保存性をよくするために、食品から得られた一般的な澱粉を「リン酸基」や「ヒドロキシプロピル基」といった化学物質で構造を変化させて保存性を高めているのです。
つまり、自然なものではなく、こういった化学物質が付与されて食品添加物に変化している澱粉となっています。
加工でんぷんの危険性
日本の厚生労働省のサイトから、加工でんぷんに関する安全性の考え方をまとめた資料がありましたので、紹介します。その中に、欧州食品科学委員会(SCF)における評価を参考にした記載がありました。
その資料によれば、EUでは、1995 年に今回対象としている 11 品目の加工デンプン中アセチル化酸化デンプンを除く 10 品目について、一部の食品を除く全ての食品に必要量を添加することができる食品添加物としています。
そして、SCFでは、第 2 回(1976 年)、第 13 回(1982 年)、第 32 回(1994 年)及び第 36 回(1995 年)会合において、加工デンプンの評価を行い、最終的に 11品目の加工デンプンを「グループB(乳幼児向け食品については 5%以下の濃度で使用すべきであるとし、それ以外の食品には特に制限なく使用できると設定しました。ただし、プロピレンオキシドで処理したデンプン(ヒドロキシプロピルデンプン及びヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン)については、乳幼児向け食品には用いるべきではない。)」に入れることとしています。
なお、5%の根拠となる資料は確認されていませんが、SCFでは、「腎障害については、カルシウムの吸収促進と関係しており、感受性の高いラットに特異的な所見であり、加工デンプンのヒトに対する安全性評価にほとんど関係しない。」、「個々の加工デンプンにADIは不要である。」と評価しています。また、プロピレンオキシドで処理したデンプンを乳幼児向け食品には用いるべきではないとする理由については、エーテル化剤として用いられるプロピレンオキシド等の安全性情報が不足していることを挙げています。(詳細は厚生労働省のサイトより:リンク)
つまり、日本のベビーフード協議会では認可されているヒドロキシプロピルリン酸架橋澱粉は欧州ではまだ安全性が乏しいとしてベビーフードのカテゴリーにおいては認可されていないということです。
和光堂のベビーフードには加工でんぷんが入ってる
和光堂のベビーフードは人気がありますが、たとえば栄養マルシェのシリーズなど見ると、すべての製品で加工でんぷんが入っていることがわかります。
この「加工でんぷん」が「ヒロドロキシプロピルリン酸架橋澱粉」なのか、表示からは知ることはできません。
とにかくこのベビーフードというセンシティブなカテゴリーにもかかわらず、加工でんぷんを入れているのは避けるべきだと思います。(あくまで私見ですが)
おすすめのベビーフード
キユーピーのベビーフードはざっと見たところ「加工でんぷん」が入っている商品は見つかりませんでした。(もし勘違いだったら教えてください)
キユーピーはこのあたりの食品添加物や品質など安全安心に対する意識は非常に高いと感じています。(こちらも私見です…)
もし自分の子供や、お祝いでベビーフードを検討している方がいらっしゃれば安全安心なキユーピーの商品をお勧めします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は一見安全に見える「加工でんぷん」に潜む危険性について解説してきました。
まだまだ安全性についてグレーな添加物については乳児や幼児に食べさせるのは避けたいですよね。
食品添加物については厚生労働省で安全性について審議されたうえで、認可されていますが、具体的なその審議の内容や諸外国での判断の別れ方などをよく確認していると「これは本当に安全なのか?」と疑問が生まれることもあります。
良く調べないとわからないような事実について今後も記事にしていきたいと思いますので、もし興味がある方は引き続きご覧お待ちしてますいです。
応援メッセージなどもお待ちしてます!!
今回は以上です!!さようなら!!
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