【ニュース解説】ドン・キホーテ(木更津店)で「雪印コーヒー スリムパック」回収事故

ニュースの解説

おはようございます!シータケ@食品工場です。

今日は「ニュース解説」ということで、消費者庁のホームページに投稿されていた表題の件について解説していきます。 この事故は冷蔵製品を常温で販売してしまった事故となっておりますが、この事故がどれぐらいやばいのか!?みなさんわからないですよね。

工場の最前線で仕事をしている立場から事情を解説させていただきますので、食品安全について理解を深めていただければ幸いです。

対象の商品

商品名:雪印コーヒー スリムパック 200ml
販売店:ドン・キホーテ 木更津店 問合せ先:0570-001-461 受付日時:9:00-翌2:00
販売日:2024年8月15日から8月19日まで
販売数量:258点

これを見ると、「雪印…まさかまたやらかしたのか!?!!?」

と勘ぐってしまいますが、今回は雪印ではなく販売店のドン・キホーテが販売の温度帯を間違えたという事件になります。

詳細については以下の通りです

回収の理由

理由は、要冷蔵商品を常温販売してしまったから、です。

ドン・キホーテってすごく雑然とした感じですよね。商品も本当にたくさん陳列されていて、それがまた面白くてわくわくします。

ただ、こと食品においては流通温度帯やその管理を逸脱することは食品安全上許されることではありません。

どんなリスクが潜んでいるのか、その理由について次に説明していきます

リスクは何か

リスクはずばり「食中毒」です。健康危害が発生する可能性があります。

しかも「死に至る」可能性もありますので、絶対に流通温度を確保しなければなりません。

容器包装詰めの食品においては「冷蔵」にすることで食中毒菌を防いでいる商品も存在しており、その食中毒菌の中には「ボツリヌス菌」も含まれています。

冷蔵の商品を常温流通させてしまってこのボツリヌス菌が増殖した食品を食べた場合、重篤な症状を引き起こします。

ボツリヌス毒素は単純計算では1gで100万人以上のヒトを死亡させる能力があるといわれています。 その殺傷力はあの有名な毒ガス兵器“サリン”の1万倍、青酸カリの実に100万倍と言われ、ボツリヌス毒素が世界最強の毒素と呼ばれています。

ボツリヌス中毒は、筋力を低下させる弛緩性麻痺を特徴とし、呼吸不全を起こします。 初期の症状には、著しい疲労感、衰弱、めまいなどがあり、通常、これに続いて、視力調節の低下、口の渇き、嚥下や会話の障害が起こります。

一命をとりとめたとしても重篤な障害が残ることもあり、非常に危険な食中毒であることが知られています。

まとめ

スーパー、卸店、配送などの食品の流通に携わる業者は流通温度帯に関して最新の注意を払う必要があり、その温度管理記録が保証として求められます。

食品は常に人の命にかかわる商品を販売しています。従業員にもそのことを周知して同じ事故を引き起こさないようにしてもらえたらうれしいですね!!

今日は以上です!!

さよならー!

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